巨大プリン

第二話



いくら巨大プリンへの情熱を取り戻そうと、 いくら金銭面が万全であろうと この企画に参加してくれる同士がいなくては話にならない。
そこで手当たり次第に友達に連絡してみることにした。


「バカじゃねえの?」
「俺金無いよ」
「巨大プリンなんか作ってどうするの?」

脈なしにも程がある。



半ば諦めムードで「どうせまた断られるだろうな」と思いつつも メールを送ってみると

「いいね!俺もそれにいくらか出すわ。タモツプリンみたいに型どりしよか!」

来た!釣れた!バカが釣れた!
巨大プリンなんか作りたがるバカ、もといメンバーが1人増えたのだ。

タモツプリンというのは、ある漫画に出てきた人型プリンであり、 そんな物を作りたがるようなバカは大歓迎だ。



そのバカの名前はosukai君。
僕の古くからの友達だ。
夢が現実に近づき、僕の胸は高鳴る一方だった。



Next
Back
HUGE
1話 3話
inserted by FC2 system