巨大餃子でお酒を飲もうよ

第6話



流石に菜ばしでは限界が来た。

前のグミの時も役に立たなかったし、「頻繁に出てくる割には使えねえな。こいつ」 と、本来の使用目的から大きくはずれた事に使われた上に、「使えない」とまで言われた 哀れな菜ばしを横に置き、自分たちの手で伸ばすことにした



伸ばす



伸ばす



まだ伸ばす




やはり手では均一に伸ばす事は出来ないばかりか、 ところどころ破けてきたりした。

「補修!」

と、皮の隅っこをちぎって破れたとこに貼り付けて応急処置。



そんな事を何度か繰り返す内に、良い具合の大きさに広がった。

「移すか」


流しで伸ばした皮をテーブルの上のホットプレートに持って行かねばならないのだが、 上手く運ばなければ途中で落として破けてしまうかもしれない。

テンパッてる僕らには「ホットプレートを皮の所まで持って来ればよい」という案は 到底思い浮かぶはずも無く、 必死に破れかけた皮をホットプレートに運んだ。




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