巨大餃子でお酒を飲もうよ

第2話



「僕んちに午後1時に集合。遅れるなよ!」と威張ってメールを送ったのだが、 前日無意味に深夜テレビなんか見たりしていたおかげでT君が来るまで爆睡してた。

T君にはさも「大分前から起きて待ってたんだよ」というそ知らぬ顔をしたりして、 失態の露呈を回避。
それからちょっとしてosukai君も到着
早速買出しに出かける。



豚肉1.5キロ
ニラ
キャベツ
魚肉ソーセージ
強力粉
薄力粉
ビール
ラムネ

明らかに関係無い物が混じっているが気にしないでいただきたい。




吉田宅に戻り、早速作業に取り掛かる。

まず皮。
皮を作る。

強力粉、薄力粉、水をボールにぶちまけて、 僕らの薄汚れた手でこねくり回し、一つの塊にするのだ。

「こねるだけなら僕、得意!」とばかりに率先して楽そうな作業に立候補する吉田。

しかしながら、ある程度こねる事によって、強力粉・薄力粉・水が良い具合に混ざり合って、 ひとつのネバネバした塊となり、僕の手はネバネバだらけで非常に気持ち悪い具合になってしまった。

自分で立候補しておきながらネバネバの気持ち悪さに嫌になった吉田は 「osukai君、バトンタッチだ」 と、osukai君に任せる事にした。



「こうするとね、手にベタベタくっつかないんだよ」 と言って、osukai自分の手に強力粉をまぶし出した。

すると、osukai君の手はベタつく事もなく、今までネバネバしていた粉と水の塊も 綺麗にまとまってきたではないか。

「osukai君、すげー!博識!」とか思ったけど、それ僕がやってる時に言って欲しかったなあとボソリ呟く。




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