巨大グミを食せ

第2話

鍋に粉ゼラチンを入れる。





そしてレシピ通りの分量の水をドバドバと入れたつもりだったが、 あくまでその辺りは目分量。
「はかる」という事を学ばない僕ら。



鍋の中の粉ゼラチンを水に溶かすべく箸でグルグルかき回す。
プリンの時、羊羹の時と同じ作業だ。



ある程度、見た感じ「溶けて来たかな」と思ったら、 次はオレンジジュースを入れる。
オレンジ味のグミになる予定だ。



レシピを見てるosukai君に指示されるまま、 鍋にオレンジジュースをドボドボ流し込む。
ゼラチン汁はオレンジゼラチン汁へと姿を変える。



そこである事に気付く僕とT君。

「あれ?少なすぎない?これ」



そう。
プリンの時なら鍋満杯+鍋4分の1くらいの量のプリン汁があったが、 オレンジゼラチン汁は鍋の3分の1程しかないのだ。

鍋一杯分にすら満たない量のオレンジゼラチン汁では、完成したそのサイズも また微妙な感じになるだろう。
このままでは「ちょっと大きめグミ」で終わってしまう。


osukai君が吉田の部屋にレシピを調べに行ってる間に、僕は 「分量なんか無視しちゃってジュース足しちまおう」と、 分量を無視しても大きいの作ろうという適当な意見を述べ、T君は 「入れましょう。大きさあってのHUGEだもんね」 と快諾。



ちゃんとした物を作ろうとする真面目なosukai君にこんな所を見られたら怒られるから怖いぜ! と思いつつジュースを追加投入してたら osukai君が戻ってきてやたらとビクッってなった。








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