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前回クッキングヒーターが機能しなかったのは、上に乗せてた鍋がでかすぎた
のが原因のようでした。
まあそれはともかく作業再開。
鍋の中のジュースと上新粉をグツグツ煮る。
最初はダマにならないようにと、少しずつ粉を入れていたのだが、途中から面倒臭くなって
「全部入れちまえ」という僕の支持のもとに、T君が残った粉を全て鍋に入れる。
10分程かき混ぜると程よい具合にトロトロの塊になったので、
しゃもじをトロトロの塊に突き立ててみると
「グニュッ・・・」という弾力性の欠片もない感触があり、予想以上に軟らかかったので
「これは団子と呼べるくらいの硬さになるのか?」という疑問が沸いてきたのだが、
「まあ蒸したら固まるんじゃねえの?」という楽観的にも程があるポジティブ思考で気にしない事にした。
次はこのトロトロの塊の形を丸く整える。
今はこれが団子になるのか甚だ疑問だが、丸くさえすれば形を整えさえすれば
団子に見えるはず。多分。
素手で形を整えるにはいささかトロトロ過ぎるので、袋の中に入れて形を整える事にした。
鍋の中のトロトロの団子の素を袋の中に移す。
袋ごしに団子の素を触ってみると
「生暖かくて気持ちわりー」
生暖かさを我慢して形を整える事10分。
ある程度丸っぽい形に整えられたので袋から取り出し皿に乗せる。
「丸くした事で少しは団子っぽくなったかな」という僕らの予想は大きく裏切られ、皿の上の物体は団子ではなく、最早何なのか作った僕らにもわからなくなっていた。
蒸す前に「最後の抵抗!」とばかりに皿の上の物体の形を整えるが
、
焼け石に水。
今更もうどうしようもないのだ。
失意のどん底の僕らは団子を鍋の中に入れ、蒸し始めた。
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