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巨大プリンになるハズが
最終話
緊張の一瞬。
そっとごみ箱を持ち上げる。
ぎゅぶぶ!!ぎゅっぶぶぶっ!!
前回同様、其れは奇怪な音だった。
少しずつ・・・
少しずつ持ち上げてゆく・・・
ゴミ箱の下の方からプリンが見えてきた。
これは成功か!?
そう思った瞬間事件は起こった。
プリンは崩れ去ったのだ。
岩とか崖が崩れるのなら
崩れる音はガラガラ!!とかガタガタ!等であろう。
プリンの崩れる音はこうだ。
ぶちゅ!べちゃべちゃべちゃー!!
器であるゴミ箱のそこが深すぎた。
冷やす時間が明らかに少なかった。
僕らには堪え性が無く、それでいて馬鹿だった。
等など。
失敗の要因を上げればキリが無い。
とりあえず僕達はこのプリンの残骸と言うか死骸と言うか、
とにかくとても気持ち悪いこの物体を食べ尽くさなければならない。
崩れ去ったプリンの酷いフォルムもあり、
再び完食には至らず、各自タッパーに詰めてお持ち帰りとなった。
こうして第二回HUGEは幕を閉じたのだった。
世にも気持ちの悪い物体
〜終わり〜
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HUGE
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