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巨大ゼリーになるハズが
第二話
プリンエル15箱と牛乳4リットル、そしてゴミ箱を購入し吉田家へ戻る。
大量のプリンエルを次々に開封し鍋に入れる。
15袋全てを入れ終えたら今度は牛乳4リットルをドボドボと流し込む。
弱火でトロトログツグツ煮る。
沸騰するまで箸で鍋の底に溜まったプリンエルの粉をかき混ぜる。
こうして暫く単純で暇な作業に没頭していると、吉田母がやってきて
「これ食べ」と自家製たこ焼きを差し入れてくれた。
おそらく僕の友人達に気を使っての事だろうが、
今から大量に食べ物を作って食べると言うのに食べ物を差し入れるとは。
気が利いてるのやら利いてないのやらである。
しかしながら我が家のたこ焼きは、そこらで売ってるようなたこ焼きよりよっぽど美味しく、
あっという間に平らげてしまった。
巨大プリンを食べる前にこの満腹感は非常に危険なのだが、
「でもまあ大丈夫だろ」という何の根拠も無い結論を出し、作業を続ける。
たこ焼きを食べてる間に鍋の中はグツグツと沸騰していた。
次は沸騰したプリンエル汁を器であるゴミ箱に流し込む。
ドポッ・・・ドポポポポッ!
何とも言えぬ甘ったるい香りが
台所に充満する。
そして世にも汚いごみ箱の出来上がりだ。
何も知らない人が見れば10人中8人は「これゲボだろ」と言うであろう程に汚らしい。
そしてこの汚いゴミ箱は吉田の部屋のベランダにて冷却される事となった。
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