巨大プリン

第一話
 




横浜に引っ越したT君が急遽大阪に帰ってくる事になったので、「せっかくだからHUGEでもやろうか」という事になったのだが、 何を作るか良い案が思い浮かばなかったので、「初心に戻るという意味を込めてまたプリンでも作ろう」という言い訳を思いついた僕らは 3度目の巨大プリンに挑戦する事になった。




参加者は僕とT君の二人。

現実的に考えて二人だとそんなに食べられないし、その辺を考慮した結果、 「4リットルくらいでいいか。一人2リットルなら食べられるだろう」と提案したのだが、 T君が「一人で2リットルなんて無理だよ」と異議を唱えるので「お前お酒だったら2リットルくらい軽く飲むだろう」などと、 お酒とプリンの胃に来るズッシリ感の違いの事なんか全く考えてない発言で言いくるめ、T君の異議を煙にまく事に成功した。




そしていつものスーパーへ買出しに。

プリンエル15個と牛乳4リットルとトッピングの粉みたいなチョコレートと、あと目に入ったのでマンゴーを買い物カゴに入れ、 支払いをすまし、家へと戻る。





巨大プリンを作るのは、黒ゴマプリン・パフェのを合わせて5回目なので、もう慣れたものよとサクサクと作業は進む。



電熱器の上に置かれた鍋に粉を入れ、牛乳を入れる。
一回では全部入りきらないので、プリンエル7個と牛乳2リットルをとりあえず煮る。


弱火でコトコト煮えるのを数十分待つ。

毎回の事なんだけど、この待ってる時間が暇で暇でどうにかして欲しいのだが、 どうにもならないので本でも読みながらぼけーっと時間が過ぎるのをただ待つ。




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