巨大のり巻きを巻きます

第9話
 




巻いてる途中に海苔がパックリ裂けてしまったのだが、見なかった事にして再び巻く。








そして




























とうとう完成。




具はマグロとタクワン、これでは鉄火巻きとは呼べないので、ただの巨大のり巻きになってしまっているが、 寿司は寿司、気にする事も無い。



さあ食べよう。



あまり美味しくなさそうなのでT君に味見してもらう事にした。




持ち上げて噛り付く。







ギリギリギリ







ブチィッ!




海苔が嫌な音を立てて引き裂かれた。

その音からは全く美味しそうな感じはしなかったのだが、一応 「味はどう?」と聞いてみた。

T君はただただ曇った表情を浮かべるだけだったので、僕もひとつ噛り付いてみる事にする。




床に置かれた巨大のり巻きを手に取り、持ち上げる。


ズシッ





結構な重さだ。

2歳くらいの子供を抱っこしたような重さなんだと思う。




その2歳の子供の頭にカブリと噛り付く。





海苔が何層にもなっており、なかなか噛み切れない。

それでも懸命に歯でギチギチ数十秒、やっとの思いでブチィッ!という音と共に海苔がちぎれ、 ようやく口の中でモグモグする事が出来たのだが、その時ご飯にお酢を混ぜてない事に気付いた。







おにぎりの味。




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