巨大弁当を巨大弁当箱に詰めます

第9話
 





生春巻き

ミートボール

レタス

タマゴ焼き

ポテトサラダ





おかずを弁当箱に詰めていく。




どんどんスペースが埋められていく巨大弁当箱を見ながら僕らは 「ああこれちょっと汚いよな、うわ、あそこラップ剥がれてる!ダンボールに直置きかよ。うわ、タマゴ焼き見栄え悪っ。 レタスも、あれ、なんだよあれ」 等と頭をよぎる事は色々あるのですが、今更文句を言おうと後には引けない、色々 引き返せない域にまで到達しちゃってるので、いくらネガティブな考えが頭をよぎろうとも、 ラップが剥がれてダンボールがペロンと姿を現せていたとしても、そこはもう秘儀スルー術を駆使して見なかったフリをするしか無いので、 僕らは「わあい、完成間近だ。ちょーたのしみ」と無理やりポジティブ思考に切り替えたのです。


ですが、一部とは言えダンボールの上に置かれた物を口にするのは衛生上よろしくないの極みなのですが、 吉田・T君・アキラ君の三人とも既に面倒臭さの極地に立たされて居たのでもうどうでもよくなってます。


そんな危険極まりない精神状態で作業は進みます。



全てのおかずを入れ終わった頃にはなんかもう脱力感溢れる3人。

これからさらなる脱力感が待ち受けてるとも知らずに、つかの間の完成気分に浸ってた僕ら。









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