巨大弁当を巨大弁当箱に詰めます

第7話
 




ミートボール、タマゴ焼き、生春巻き。
残るおかずはポテトサラダだけだ。




およそ50個はあるであろうジャガイモの皮を剥くT君。



僕とアキラ君はポテトサラダの事はT君に全て任せて、コタツに入ってテレビを見たり、 「アキラの彼女の写真見せてくれよー」とか楽しくお喋りしながらボーっとしてた。

だがこれは、T君に全て任せきりで自分達はサボっていたわけではなく、 僕は生春巻きと弁当箱を作った。
アキラ君はタマゴ焼きと弁当箱を作った。
T君の役割はミートボールとポテトサラダ。

きちんと役割分担された結果なのだ。
それに芋剥き機も一つしか無いので手伝いたくても手伝えないっすよぉ(笑) 等と、もっともらしい理由と言い訳をでっち上げてT君に全てを任せてコタツでだらけるゴミクズ二人。



しばらくすると芋の皮剥きも終わったらしく、芋が茹で上がるまで時間がかかるので、 その間台所の後片付けをする事にした。


ふと洗い場に目をやるとそこには物凄い量の芋の皮があり、



僕は 「こんなにもの皮剥くの大変だっただろうなあ。 よし、茹で上がった芋を潰す作業は僕に任せろ!」とT君を気遣う台詞を吐いたわけだが、 実はただ芋を潰したいという純粋な好奇心からであり、T君を気遣う気持ちなんかは微塵も無かったわけで。



煮えたぎる鍋の中の芋を箸で刺してみると丁度良い柔らかさだったので、早速取り出し潰す作業に移る事にした。


思った通りに芋を潰す作業はとても楽しかった。
マッシャーを手にした僕は大量の芋を前にニヤリと笑う。

マッシャー



マッシャーで芋をかるーく押すだけで、マッシャーの穴からニョロニョローっと芋が出てくるのだ。

ただそれだけの事なのに、僕はなんかもうすんげえ楽しくて楽しくてたまらなくなって芋潰し祭りを僕の脳内で開催してた。




芋潰し祭り。
顔は写ってないが終始笑顔を絶やさなかった僕





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