巨大弁当を巨大弁当箱に詰めます

第13話
 




ミートボールに噛り付く吉田。
生春巻きを頬張るT君。
ご飯を突付くアキラ君。


三人とも皆頑張って、なんとかこの巨大弁当をどうにかしようと、本当はもう食べたくないけど 無理してフォークを握り、巨大おかずに突き刺し、物凄く嫌そうな顔

をしながらも食べてたんだが、 限界がきちゃったので一時休憩する事に。


「ちょっと休めばまた腹も減るだろう」と楽観的な希望を胸にコタツでゴロゴロする3人。

コタツに入って休憩しながらも巨大弁当の事を考えるとなんかもう激しく鬱になる。
作ったのは自分達だし、作ったからには食べきらねばならないんだけど、どうしても食べたくない。

「ああ、空からものすげーでかいうんこが屋根を突き破って巨大弁当の上に落下して、捨てざるを得ない状況とかにならないかなあ」と わけのわからない妄想をしてたんですが、待てどもうんこは落下してこないだろうし、まあそこそこ腹も休める事が出来たので 巨大弁当の所に戻る。



10分程度の休憩により腹を休ませる事が出来た。
でもお腹は全く空いてない、食欲も沸いてこない。
うんこの事を想像した以外は何の足しにもならなかった休憩タイム。
まあうんこの想像も何の足しにもなってないので、本当に心底無意味な休憩タイムだった。


作るのに時間がかかっちゃって現在時刻はもう5時。
父親が帰ってくる6時までに片付けなければ多分怒られそうな気がしたので、僕は怒られる事が怖くなり 「さあお前ら早く食えよ!食わないのかよ!最低だな!!食って死ね!!」と よくわからない事を口走りT君とアキラ君を焚きつける。


僕の言葉に焚きつけられたわけじゃないだろうけど、T君の猛烈な勢いで食べ始めた。

巨大生春巻きに噛り付くT君。

「俺達も負けてられねえぜ、アキラ君!」と、僕もアキラ君も ヤケクソ気味にミートボールやらポテトサラダを口の中に無理やり押し込んだ。




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