巨大焼売を蒸します

第6話
 




拭き忘れたテーブル。
すなわち汚れとか何かの菌とか確実にいっぱい付着してるであろうテーブルで皮を伸ばす吉田。

横からosukai君が「ちゃんと丸くなるように均等に伸ばせよ」と言う。
しかしながら不器用極まりない事においては他の追随を許さない
吉田に丸くかつ均等に伸ばすなんて芸当は出来るはずもなく、osukai君の思惑の正反対とも言える デコボコに広がったひし形の皮が出来上がった。
おまけにこのテーブルの上にはポットとか炊飯器とか置いてるもんだから、とても狭く最後まで広がりきらない。

「これはちょっと狭すぎたね。別の台を出すか」

テーブル(小)を出してきてそれを使う事にした。

今度は忘れずにキチンと綺麗に拭いたのだが
後から母に 「それ雑巾やで」と言われて
「ああ僕は何かの菌とかいっぱい付着してるであろう雑巾で拭いちゃったのか。
これなら拭かない方が良かったかなあ」
などと思ったんだけど、やっちゃったものは仕方ない。
皆で何かの菌入り焼売食おうぜ!!


テーブル(小)は綺麗になった。
テーブル(大)で広げた皮を移そう・・・・・・・・あれ?
予想ではかるーくペリペリペリーって剥がれて持ち上がると思ってた皮がテーブルにぴったり付着して離れない。

仕方なく無理やり引っぺがしてまた丸く一塊にして



テーブル(小)にて伸ばしなおし。


今度は引っ付かないようにテーブルに小麦粉を撒く。
その上で再び棒をゴロンゴロン転がして皮を伸ばしていく。



丁度良い大きさまでに皮が広がったので、一旦剥がれるかチェックする事にする。
3人で端から・・・慎重に・・・剥がして・・・って。
あれ?
あれれれれ。


粉を敷いた筈なのに、またもやテーブルにぴっちり張り付いて離れない。
僕らが心底ゲンナリした顔をしてたら

「これ使いよ」
と母が再び現れた。

手には板きれ。
「なにその板きれ」

「お姉ちゃんがパン作る時に使ってるやつ。
これ使えば引っ付かへんよ」


いやいやいや、そういうのはもっと先に出そうぜ!!お母さん!!




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