巨大焼売を蒸します

第3話
 




買ってきた材料を並べてみる。



豚挽肉5キロ
玉ねぎ7個
皮の材料の小麦粉

明らかに3人で食べる量とは思えない。
一人2キロのノルマとか有り得なさ過ぎる。
でもまあ、牛丼の時の一人当たりのノルマなんて6キロだったんだし、それに比べたら 2キロなんて軽いよ!とか無理やりプラス思考に切り替えて、調理開始。


まず、材料を細かくきざむ係りと、皮を作る係りに別れて作業する事に。
包丁とかなんかそういう難しそうなやつは僕や明君みたいなカスには出来ないので、料理が得意なosukai君に きざむ役をまかせて、
僕と明君は皮を作る事にした。


皮の作り方は[100%の小麦粉に対して40%水を入れる]らしい。
とりあえずボールに300gの小麦粉を入れる。
そして「なんとなくこのくらいが40%じゃね?」と言う僕のなんともまあびっくりする程の適当なアドバイスっぷりで 水を入れ、こねる明君。

小さいボールしかなく、一度に全部の量の小麦粉は使い切れなかったので、横で僕も他のボールを使って 皮の生成を始めた。


チラリと横を見ると、水が多すぎたのか明君の手の平にねっちょりべちゃべちゃ


「うわあ、これはちょっと水入れすぎてたなあ。明君の(水入れたのは僕だけど)この失敗を生かして 僕はもうちょっと水を少なくしよう」



そしたら僕の分は綺麗にまとまったので 「あれあれあれ。明君、ちょっと失敗しちゃったみたいだね。まあガンバレよ」とおもくそ見下した口調で言ったら 明君に「お前ほんまにしばくぞおら」とか言われたので怖くなった。


まあ、お互いの生地を足せばドロドロの生地も中和されてちゃんとなるんじゃないかなあという楽観的な考えで 皮作りは終了。


osukai君の方を見るとタマネギをきざむのに大変苦戦していたので、僕ももう一つまな板包丁セットを出してきて 涙流しながら切ってたら
「ミキサー使えば?」とお母さんが言ってきたので僕は「いやいやおかん、それもっと早く言おうぜ!」

ミキサーの登場により、作業は一気にサクサク進みだして良い感じ。




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