巨大焼売を蒸します

最終話
 





そう言えば巨大餃子の時も皮分厚かったなあ等思いつつ包丁で切り分ける。

三等分に切り分けると一人辺りのノルマが物凄く分かりやすくなりテンションが劇的に落ちる事必至なので 、適当にバラバラと切り分ける。



そして試食タイム。

切り分けた巨大焼売ていうか巨大肉まんを口に運ぶ。
大体まあ予想していた通りに、まずまず美味い。
挽肉・塩コショウ・玉ねぎの具だけで不味くする事の方が難しいので、 味はまあ予想通り「こんなもんじゃね?」って感じでした。

味は問題無し。
問題はこの巨大っぷり。

明君もosukai君も「どうせ食べきれないだろうし、お持ち帰りするよ」という気持ちで挑んでるので 物凄くやる気の無い顔をしている。

皆のやる気を取り戻す為にもここは一つ僕が頑張らねば!
そう思いフォークを直接巨大肉まんに突き立て、ほじくる!
ほじくるほじくるほじくる。ほじくりまくる。


怒涛のラッシュにより
見る見る内に減っていく・・・
わけでもなかった。

僕もまあなんていうか限界なので勢いよくほじくっただけで、ほとんどフォークに乗せず、 その上口に運ぶ際にフォークからポロポロこぼしてたので、最終的に口に運んだ量は 指の爪ほど。


僕の偽ラッシュの効果も無く、明君もosukai君もシラーっとした顔してるし、そればかりか 無意味なラッシュでほじくった肉壁が崩れだし



崩れた肉塊は皿からこぼれ、テーブルを汚した。


なんとも言えない虚脱感が3人を襲い、3人は「もういいや、無理はやめよう」という結論に達し

ギブアップ。

後はもう各々お持ち帰りだ。
残った肉塊を3等分に切り分け、ビニール袋にそのまま詰め込む。

しかしこれ、すげえ見栄えが悪い。
汚物が入れられてる袋にしか見えない。
まあ、中身は汚物と大差無いわけだけども。


お持ち帰り分を各自手に取り「さあ、帰るか」と家を出ようとした時に母が




「あんたらこれ忘れてるよ」





















ああああ・・・・・・・・・
忘れてた。製作途中で余った具・・・


汚物袋+余った具を手に持ち、足取り重く帰路についた。
ちなみに余った具は挽肉丼や挽肉カレー等に姿を変えて暫く食卓にて現れてました。





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