巨大春巻きを巻きます。

最終話
 






冷蔵庫の中に眠る生春巻き(の残骸)

母に見せた時 「なにこれ!」って普通に驚かれました。
生春巻き作ってる最中の時は「出来上がったらお母さんに もちょうだいね」とか言ってたんですけど、実物を目の当たりにした今はもう 「多分これ食ってくれねえだろうなあ」と思って、 ラップでグルグル巻きにして冷蔵庫に放置したわけです。



次の日の夕方。
生春巻きを作った事実もすっかり忘れて、 普通に晩飯食おうと食卓に向かうと


今日もいつもと変わらず美味しそうなご飯が用意されてました。

いいね、実家。実家飯最高です。
昔は「早く一人暮らししてえよ」とか思ってたんですけど、 今となっては一人暮らしなんて有り得ない。
このまま両親(に寄生して)暮らしたいよね!
とか両親にありがたさを感じながらご飯パクパク食べてました。

あーおれこの小芋が好きなんだよなー。サンマもうめー。この焼きビーフンもうめーよー。
って、焼きビーフン。
焼きビーフン?

よく見たらキュウリ・レタス・鳥皮など、ついこの前見たばっかりの 食材が。


もしかして。












もしかして。












これは あれじゃないのかな。
生春巻きのあれなんじゃないのかな。


そう思って「かーさん、これもしかして」と僕。
「そうやで、あんたの作った春巻きや」と母。

なんと驚いた事にあの汚物だった生春巻きが普通の、いや、 凄く美味い料理にクラスチェンジしてるなんて、クラスチェンジ出来るなんて 思ってもなかったので、心底驚いた。


「皮は硬くなってて食べられなかったから具だけ味付けして炒めなおしてん」


いやね、ほんと驚いた。
主婦の偉大っぷりにオーマイコンブと大興奮した僕はT君に 「すげえぞ!生春巻きな、すげえ美味くなった!おかんの手によって!!」 って興奮して話したら 「うん、うちもおかんが料理しなおして普通に美味かったよ」と。

本当に主婦って偉大ですよね。


ありがとう、おかあさん
















ほんとありがとう。


主婦って偉大ですね。
T君のお母さんとうちのお母さんに捧ぐみたいな感じで終わります。










Back
Huge
Top
inserted by FC2 system