巨大丼って米何合使うの?

第7話




ご飯は出来た。




次は牛丼の具を作る。
具と言っても肉とたまねぎしかないわけなのだが。



まず、たまねぎを切る。
たまねぎに包丁の刃を1センチ程入れただけなのに、 突如襲い掛かるあのツーン感。
鼻に、目に来るツーン感に耐え切れず涙を流す吉田。
はっきり言って男の涙は気持ち悪いというか汚らしい。





涙でグジュグジュになりながらも何とかたまねぎを切り終え、 ホットプレートに移す。



青々しかったたまねぎはホットプレートの上で美しいきつね色に変わる・・・! はずだったのだが、ただプスプスと音を立て焦げ目がつくばかりだった。

「まぁ、いいか」と青々しいたまねぎ(焦げ目つき)の上に肉を落とす。


さっきまでたまねぎが焦げるプスプスという音しかしなかったホットプレートは、 肉を入れた途端にその油でジュゥゥゥゥゥゥーッ!!と食欲をそそる音を鳴らす。


巨大餃子の時もそうだったのだが、プリンとかお菓子系と違って 製作工程に「焼き」を含む料理は実に食欲をそそるのだ。



たまねぎはいつしか美しいきつね色になり、お肉は美味しそうな色に変わってきたところで 味付けのすき焼のタレ・醤油・砂糖を落とす。



熱されたホットプレートがすき焼のタレの水分でジュゥゥゥゥゥーッ!!と再び美味しそうな音を立てる。

僕達の食欲がピークに達した時、巨大牛丼の具は完成した。





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