巨大丼って米何合使うの?

第5話





洗ったら炊飯器に入れて炊けるのを待つだけだ。

毎度の事だが、「待つ」と言う作業ほど苦痛なものは無い。
ただ僕らが堪え性がないだけなんだけども。



とにかく、この「待つ」と言う作業で、今まで僕らは何度も失敗してきた。
巨大プリンの時が良い例だ。

たかだか数時間「待つ」と言う事が出来なかった為に、 中途半端な冷却時間で冷蔵庫から出してしまって失敗していた。

だが今回は途中でしびれを切らせて炊飯器を開けても、芯が残ってるガチガチのご飯が待っているだけだ。

やっぱり、ふっくらもっちりしたご飯を食べたいので待たざるを得ない。

なのでご飯については失敗する心配はないのだが、失敗しようがしまいが暇は暇。
しかし、そんな事もあろうかと準備の良い吉田は暇つぶし用のゲームや漫画を買い揃えていたのだ。

僕の粋なはからいによりosukai君は暇に悩まされる事もなく、 ひたすらゲームに没頭していたのだが、 吉田はと言えば、事前に漫画やゲームをやりつくしていたので暇をつぶす事も出来ず、 「炊飯」のボタンを押してからまだ10分しか経っていないのに 「そろそろ炊けたんじゃないの?」と、何度も炊けてない炊飯器を見に行ったりして永久とも思える 暇な時間を潰す。



そんな事をしている内に40分の時間が過ぎ、2つの炊飯器から「炊けたよー」という報告の電子音が鳴り響く。

とりあえず15合のご飯が完成した。











10合炊き炊飯器が随分と余裕にスッポリと入ってしまった。

10合と言えばもうちょっと鍋の中身を埋めてくれるだろうと思ったのだが…

osukai家炊飯器のご飯(5合)を入れてみても、さして量に変わりはなかった。


いったいこの作業を何度繰り返せば、巨大鍋はご飯で溢れかえるのだろうか…






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